法務省は10日、4人の死刑を執行したと発表した。執行されたのは、秋永(旧姓・岡下)香(61)=東京拘置所在監▽坂本正人(41)=東京拘置所在監▽中元勝義(64)=大阪拘置所在監▽中村正春(61)=大阪拘置所在監=の4死刑囚。死刑執行は2月1日以来で、鳩山邦夫法相が就任して3回目の執行となる。今回の執行で、鳩山法相の在任中に執行された死刑囚は計10人となった。
昨年12月の執行から、法務省は死刑を執行した死刑囚の氏名や犯罪事実の概要などを公表しており、今回も同様の発表方法を取った。
秋永死刑囚は愛人の女性らと共謀し、平成元年7月から9月にかけて、東京都杉並区のアパート経営、遠藤ウメさんの土地を勝手に転売、約2億800万円をだまし取った。同年10月には遠藤さんの首を絞めて殺害。詐欺の共犯とされた男性も短銃で射殺した。
坂本死刑囚は14年7月、群馬県大胡町(当時)の路上で、女子高校生に道を尋ねるふりをして車に押し込み、同県宮城村(当時)の山林へ連れて行き殺害。犯行後、両親から身代金23万円を受け取るなどした。
中元死刑囚は昭和57年5月、パチンコなどに金をつぎ込んで生活費に困ったため、大阪府和泉市の顔見知りの宝石商の男性方を訪問。男性とその妻をくり小刀で刺殺し、現金2万4000円を奪った。3日後には、男性方に再び侵入し、男性の遺体からブレスレットを盗むなどした。
中村死刑囚は平成元年12月、滋賀県安曇川町(当時)の路上で、元同僚の工員に睡眠薬入りサンドイッチなどを食べさせ、翌朝に殺害。現金約1万8500円を奪った上、遺体をノコギリなどで切断し付近の雑木林に捨てた。また同年10月にも同県新旭町(当時)の公園で、男性を同様の手口で殺害。古銭(時価約1000円)を奪った上、遺体を切断、付近の山林に捨てた。